太地町は、本州の南端、紀伊半島の東側に位置します。歴史的な港町です。
港町という独特の文化と伊勢文化とが織り交ざった太地。距離的には、古座川、串本はそんなに離れていませんが、文化圏という点においては、伊勢文化の方が強いため、方言も、和歌山よりの関西弁に違い方言より、中京方面のアクセントもまざっているイメージです。港町ならではの関西圏内にはない方言もありますので、ご紹介します。
| 太地方言 | 標準語 | 太地方言 | 標準語 |
|---|---|---|---|
| あいさに | 時々 | あいら | あいつら お前ら |
| あかちょっぽり | ほんの少々 | あがらませ | おあがりなさい |
| あらける | かたづける | あんたがい | あなたの家 |
| あれ | お前 | あんと | あの人 |
| あんにー | あのね | いがめる | 曲げる |
| いながら | いつでも | いばる | 曲がる しなる |
| いわせん | 言いません | うちゃがす | ひっくり返す |
| かまもと | 台所 | から | 体格 |
| かんぱち | 向こう意気の強い者 | きばる | 力む 許す |
| きやいませ | おいでなさい | くえる | くずれる |
| くらわす | なぐる | けたくそ | 縁起 |
| けーもない | 少しもない | そやげら | そうですよ |
| けんたい | あたりまえのこと 当然の権利 | こいに | (呼びかけ詞)もしもし |
| こがいな | こんな | こかす | 倒す |
| こける | ころぶ | ここらわり | 気持ちが悪い |
| こつく | 突っつく | ごっしゃりませ | お許し下さい |
| こぼつ | こわす | こんがらがす | ころがす |
| ごんせ | 来い おいで | さかとんぼ | 逆 さかさま |
| しやいませ | しなさい | ししる | 叫ぶ |
| しこる | 熱心にする 精を出す 力んでいる | じょんだ | 冗談 |
| すかっぱち | 頭 | そんと | その人 |
| たっぱかえしてねる | 上むきになってねる | たなもと | 流しもと 台所 |
| だらくさ | 杜撰 | ちじくる | あばれる |
| ちびる | 大小便など少し漏らす | つー | よだれ |
| つこばす | 押し出す つきとばす | づつない | 満腹して動きたくない感じ くるしい つらい |
| つまえる | ふさぐ 息をつめる | てがう | からかう |
| てき | 彼 | てんぐるま | 肩車 |
| どんがら | 身体 ずうたい | ないもせん | ないのに |
| にー | ねー | ねき | そば かたわら |
| はー | 釣り銭 | はーい | (訪問の時のことば)ごめんください |
| はしかい | 鋭い すばやい | はくら | 日射病 |
| はちきる | 平手で打つ | ひねきる | 抓る |
| びんぎ | 便り 伝言 | ふご | 藁で編んだ担い篭 |
| ぶす | 腫れ物 だめ 無力 | へこ | いちばんしまい |
| ぼっつり | 魚篭 | まいしやませ | やめなさい |
| まいする | やめる | まくれる | ころがり落ちる |
| またいませ | 待ちなさい | まやかす | 失う |
| めがける | ねらう | めっちょぼ | ものもらい |
| やいや | いいえ | わいさ | 私 |
| わいさら | 私たち |


